ウルル


東海道新幹線を東京駅から下っていくと右手に富士山が見えます。その壮大な光景は
見る者を圧倒し、またみられることに誇りも感じたりするものではないでしょうか。

着物や帯の柄にも富士山を描いたものは多数あります。さすがにそのままを描いた
柄は最近見かけなくなり、デザイン化されていたり致しますが、昔からこの国の象徴的な
風景として人気があった様です。
新幹線でその余韻に浸っているなか、しばらくすると飛んでもなく切り立った不思議な岩山を見つけることが出来ます。富士山の圧倒的な大きさに比べるとおかしくなるほど小さな崖なのですが、これは造成の結果の人工的なものなのか、昔から存在した天然なものなのかは不明なのですが、なぜこのような形になったのだろう と不思議な思いで印象に残ります。
切り立ち崖17-06-14

オセアニアの大陸に地球のへそと呼ばれる岩山があり、平原の真ん中にポツンと浮かぶ、その岩は観光名所として昔から写真によく採りあげられていて目にすることが多かった岩です。新幹線から目にするその崖を見るたびに、この南の大陸にあるウルルを思い出します。その規模も緑が乗っている件の小さな崖とは大きな違いがあるのですが、それでも、地上からポツンと生えているような土中の盛り上がり! は、なんとなく想いを共にしてしまう不思議さがあります。

東西を結ぶ大きな街道沿いにるこの切り立った崖。もし太古の昔からあるのであれば、そこに在住する人々と、その道中を行き来する旅人の着物姿を見続けてきた と想いは大きく膨らみます。

編集部:この内容は以前のメルマガの一部を編集・改訂して掲載しています。
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若草色 (bebeya通信)

編集部より
前回アップした春のお迎えの装いマネキンさんは、あっという間に売れてしまい、HPに上がった次の日には既に違った装いをマネキンさんがしておりました。わざわざ写真を見てお越しになられたお客さまには大変申し訳なく、この場で再度お詫び申し上げます。
新しい装いも無事になくなり、今回は若草色をイメージしたモデル着用着物と帯でお出迎えしております。

量産品であれば、展示品はそのままにしておいて別のものをお持帰り頂くことも可能なのですが、マネキンさんが着ている商品はお仕立て済みの、ひと品だけの廉価品ですのでご容赦ください。
マネキン第5弾18-03-20

今回は敢えて古いタイプの帯締めでコーディネイトしています。また是非お越しくださいませ。
併せて大島紬の特価品もご用意しております。

うさぎとかめ

鶴は千年亀は万年 という長生きの象徴、そして縁起の良い動物として永らく着物や帯の柄に取り入れられて参りました。また、兎はぴょんぴょん跳ねて進み、バックをしない、つまり前進の象徴してこれもまた柄にたくさん見られます。
他にも縁起の良い動物や植物もたくさん有り、梟は、不苦労と言われ。。。と色々な解説をつけると、それだけで講演時間がなくなりますので、今回は兎と亀のお話です。

十二支にうさぎは入っていますが亀は入っていません。本来、十二支の選定に当たって、競争でその順位を決めたという説が有力なので歩行速度の遅い亀が入ることがなかったのは仕方のないことかもしれません。

ところが、兎と亀の競争というお話については、どうも府に落ちません。この国や隣の大陸には殆ど陸亀はいません。本来水の中が生活圏の亀は泳ぐスピードは結構早い筈で、それが陸上というフィールドで兎と勝負をする ということは何かしら違和感があります。今のトライアスロンのように水を数キロ、陸上を数キロという形にすれば公平な気もしますが物語ではそういった配慮はなされませんし、その不得意なフィールドで勝ってしまうというのも、何だか判官贔屓というか、政治的な意図を疑うことになりませんか。現在のこの国の様子を見ると金持ちの子供は厚い教育を受け、土地を持っているものが不労所得を得る、更に正社員と非正規社員の格差など、その不満を解消する手段としての物語と深読みして、昔からやはり格差というものが存在していたのかなと、思ったりします。

話が違え方向にいってますので戻していきますが、フィールドの違うところで戦うということは、それほど大変だと言うことと油断をすると大変だ!ということになる訳です。
着物や帯のデザインとして高名な動物たちの逸話は他にもたくさん有りますし、なぜそれらが縁起が良いとして庶民に愛されてきたかなど、この歴史のある業界ならではのお話を綴っていきたいと思います。昔人のダジャレから始まった縁起担ぎなど改めて一緒に考えてみてください。

編集部 この内容は以前の講演内容の一部を文字起こしして編集部が、改訂 起題したものを掲載しています。

刺繍入りの色無地(bebeya通信)

べべやからのお知らせです。
いつもお迎えをしているマネキンさんの衣装がまた変わりました。
bebeya通信用

今回はシックな紫にスワトウの刺繍が入った色無地、帯は薄いベージュに小さな桜をあしらったブランドの帯です。この色無地、後ろに一つ染め抜き紋が入っていて、前身頃に付いた同系の糸による刺繍 と、訪問着と同格の装いになっています。
帯も銘の入った品で、光が当たるとキラキラと輝くステキなものです。一見の価値がありますよ。
どちらもモデルさんが写真撮影用に使用したもので、新古品。
是非人形町にお立ち寄りください。

この内容はbebeyaスタッフが書いています。

単位呼称

着物を着る機会の多い人なら必ず耳にする、尺寸分。
あなたのコート丈は2尺8寸です・・・とかお聞きになりませんか?

ところで、この尺や寸や分 といった単位で実際に大きさを頭の中で描ける人がどのくらいいるものでしょうか。以前に呼称単位の変遷を講義の中で話したことがありましたが、単位の統一のため、着物で使われる鯨尺という単位を使ってはいけないという法律があった時代がありました。教育期間に学ぶのはメートル法だけで、実際にアメフトなどで、○○ヤードの前進とか、ガソリンスタンドまで14マイル とかの表示をアメリカでは見かけますが、この国の人にはピンと来ないのではないでしょうか。
その他、15海里とか、8里 とか言われても。。。ですね。

着物が分かる人に販売するのであれば、それは店ににとって何でもないのですが、若い人に着物や帯を勧めるに当たっては、この袖丈は49cmにしましょう と話さないとお客様のイメージが湧かないように思います。ここは決して1尺3寸でとは言わないように気をつけないと、お任せします の世界に入ってしまいます。
お任せいただいた方が有難い と考える着物屋はあまり将来性がありません。それは任せられた方が楽ですし、今後新たに新調するときも、以前の寸法でよろしいですねという馴染み感も出せるのですから。しかし情報がもっともっと広がっていく現代、お客さまにもわかる説明と単位呼称を統一することで、着物に興味のある皆さんをも増やしていけるのではないか という観点も必要な筈です。着物屋さんの敷居を下げる努力無くして、新規顧客の獲得など遠い話に感じてしまいます。

ここはひとつ、誰にでもわかる単位呼称を使っていくようにしてはどうか と提案してみます。
理解しやすいように、伝統も大切ですが、展開の方がもっと大切だと。この業界に居て考えています。

編集部:この内容は以前の講義の内容を文字に起こし編集部が改訂・起題したものです。
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Author:えつぶん
悦文カルチャーを通して色々と見たもの、聞いたものを皆さんに報告するコラムです。

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